トルマリンは別名、電気石とも呼ばれています。ではトルマリンはなぜ「電気石」と呼ばれるのでしょうか。それはトルマリンはその周囲に電気を帯びる性質を持った特殊な鉱石であることが理由です。ただし、通常発する電気量はごくわずかで、それらの電気は空気中に存在する微粒子やイオンの持つ電気と相殺して、見かけ上はトルマリンの周囲には殆ど電気は帯びていません。ではどのような条件でトルマリンは電気を帯びるのでしょうか。トルマリンが電気を帯びる条件は二つあります。一つはトルマリンに圧力を加えた時、もう一つは温度変化を与えた時です。それぞれについて見てみましょう。まず、圧電効果です。これはトルマリンに圧力を加えた時に、トルマリンの周囲に電荷を生じるという性質です。 1880年、キュリー兄弟によって発見され、その後、現象の数式化及び理論の体系化が図られましたが、現象そのものの発見はそれ以前になされていたようです。次に焦電効果です。トルマリンに温度変化を与えた時に、トルマリンの周囲に電荷を生じるという性質です。加熱しても冷却しても同じ効果が得られます。 18世紀には既にこの現象が知られていましたが、1885年、リーケによって数式化されました。このような特殊な性質は、トルマリンの結晶軸のネジレに起因しています。
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トルマリンと電気石
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