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パライバトルマリン

トルマリンといえば温泉旅行の光景を連想される方が多いかもしれません。ここではパライバトルマリンと通称されている「銅を含有するエルバイト・トルマリン」について見ていきましょう。トルマリンは複雑な化学組成を有する珪酸塩鉱物で多くの端成分が知られています。また、これらが複雑に固溶体を形成するため、厳密に鉱物学的な分類を行うのは極めて難しいのです。宝石名としては色や外観によって変種分類されるのが普通で、鑑別書では「天然○○トルマリン」と色の名前を入れて表記されることが多いようです。また、商取引などではルベライトやショールなどのように伝統的な名称も使用されています。さて、宝石変種のトルマリン中で人気の高いものの一つに銅イオンで着色したブルー?グリーン系のパライバ"トルマリンがあります。1982年、ブラジルの地質調査所がマンガノタンタライトを採掘していたパライバ州にてHeitor Barbosa氏によって発見されました。数年後の1987年には同氏によって風化したペグマタイト鉱脈から彩度の高いブルーのトルマリンが発見されました。引き続き数キログラムの宝石品質のグリーン・トルマリンが採掘され、カットされました。この銅イオンで着色されたブルー?グリーンのトルマリンは鉱物学的にはエルバイトですが、その産地にちなんでパライバトルマリンと呼ばれるようになり、1988年にはブラジルの宝石市場で初めて売買、1989年にはツーソン・ジェム・ショーに出品され、一躍世界的に有名となります。その後、1990年代にはパライバ州の北側に隣接するリオグランデ・ド・ノルテ州のMulung鉱山や Alto Dos Quintos鉱山からも発見されています。これらのリオグランデ・ド・ノルテ州から産出するものも地質的にはパライバ州と連続しており、同様の産状によると考えられています。実際の取引においても両州産共にパライバトルマリンと称されていることが多いようです。また、2001年の夏頃からアフリカのナイジェリアからも銅イオンで着色したブルー系のトルマリンが発見されて話題となっています。現状ではナイジェリア産のものは淡い色調のものが多いようですが、見かけはブラジル産のものと良く似ています。ナイジェリア産のものも一部でパライバ"トルマリンあるいはパライバ・タイプと称されてはいますが、一般的にはブラジル北部のパライバ州およびリオグランデ・ド・ノルテ州産に対してパライバという名称が用いられています。

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